2024年11月28日
  • 親子で楽しむおすすめ絵本

菊池日出夫さんの「ゆきがっせん」

菊池日出夫さく

こどものとも傑作集89  のらっこの絵本4

福音館書店

ゆきがっせん

菊池日出夫さんの「のらっこの絵本」シリーズ。

おなじみひでちゃんとラッキー、その仲間たちが登場します。

のらっこの絵本、夏といえば「かぶともり」ですが冬は「ゆきがっせん」でしょう!!

冒頭のシーンは、ひでちゃんの友達「まさし」と妹の「さとみ」ちゃんがそりすべりにいくところからはじまります。

途中、雪だるまをつくっているたみちゃんとおねえちゃん(ひろこちゃん)に会います。ゆきだるまの頭をのせるのをまさしがてつだっていると、いじめっこのかんちゃんたちグループが「おんなのなーかにおことがひとり」とはやしたてます。

そこへラッキーとひでちゃんきよしちゃんたちが上からそりですべりおりてきて、、、、、、。

ゆきだるまにゆきがっせん、そりすべり、こんな贅沢があるでしょうか。

のらっこの絵本は、何冊か読むと、登場人物の名前や関係がだいたいわかってきて、親しみもわいてきます。

とくにひでちゃんグループのリーダー格「きよしちゃん」の存在感は格別です。

きよしちゃんのそりがまたすごいです!!

きしょしちゃんは6年生?(想像です)

ひでちゃんは5年生か4年生。きよしちゃんよりは下だと思います。弟分という感じ。

まさしくんは4~5年生かな?ひでちゃんより年上のようにも見えるしおなじくらいにもみえますね。遊びに行くときも(「かぶともり」でも)妹を連れていくのでとてもやさしいお兄ちゃんです。

さとみちゃんは2年生くらいかな?兄を持つ女子らしく、気が強そうなおてんば娘感がいいですね。

ひろこちゃんは4~5年生くらい。山のふもとに住む女の子。賢く優しい女の子で芯はしっかり、という印象。

ひろ子ちゃんの妹のたみえちゃんは1年生くらい。おねえちゃんにくっついて年上のこの遊びにいつも参加しています。

少しふっくらした男の子は6年生くらい、としちゃん(かぶともり参照)。きよしちゃんと同級といった印象。

小さい男の子は2年生くらいかな。ごろちゃん(ラッキー参照)

いじめっ子グループは、中学生(多分)が二人、うちひとりは「かん」ちゃん。

3年生、1年生くらいの男の子が二人。名前は不明。

だいたい「のらっこの絵本」に登場するのはこのメンバーですね。

ラッキーは秋に拾われてひでちゃんが飼うことになった(ラッキー)ので、夏が舞台の「かぶともり」では学年が1年上がっている可能性もあると思います。

またはそんなことにはこだわっていなくて、「サザエさん」のようにのらっこたちは同じ年を生きている可能性もありますね。

のらっこの絵本シリーズの素晴らしさは自然の中での豊かな遊びですが、年齢の異なる子どもたちが、集団で遊んでいる姿ではないでしょうか。

また、この「ゆきがっせん」ではひろこちゃんとたみちゃんのおかあさんが登場し、さいごにすてきなものを用意してくれます。

読んでいるこちらまで幸せな気持ちになります。

冬の夜の読み聞かせはぜひ「ゆきがっせん」でお楽しみください。

注:ゆきがっせんは1989年「ゆきあそび」(月刊誌1989年1月号)として出版されているようです。

私の手元にあるのは「ゆきがっせん」となっております。

こどものとも傑作集としてハードカバーで出版される際にタイトルがかわったのかもしれませんが、理由は不明です。中は確認していませんが表紙は同じなのでおなじものと思われます。

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