まんが 新井淳也 シナリオ サイトウケンジ 監修 峯陽一
8月に「南アフリカ国歌を歌おう」というイベントに参加した私は、その後パブリックビューイング会場でラグビー応援をする、という、「にわかラグビーファン」として過ごしました。南アフリカ以外の国歌もユーチューブで覚えて練習しました。
きっかけは「歌う」ことでしたので、ラグビーの知識もなく、日本チーム以外には特別な思い入れはありませんでした。しかし最初に覚えたのが「南アフリカ国歌」だったので、「南アフリカ」チームには親近感をもっていました。
数か所のパブリックビューング会場に足を運んで「南アフリカ国歌」をはじめ、出場チームの国歌を歌いました。
印象深かったのは、試合開始前の調布の東京スタジアムの前の歩道橋で、スクラムユニゾンンの田中美里(みり)さん・村田匠さん達(出場チームをその国の国歌でおもてなししようという活動をしている方々)と「南アフリカ国歌」を歌ったことです。
たくさんの人があつまり応援に来ている南アフリカの方も交えて、大きな合唱になった光景に感動しました。
その日は南アフリカチームは、決勝進出を決め、その後ご存じのとおり、優勝しました。
ところで、この「南アフリカ国歌」はほかの国の国家にくらべてとても長いのです。南アフリカ国歌は「神よ、アフリカに祝福を」と「南アフリカの叫び声」の両曲を一つにしたものでコサ語・ズールー語・ソト語・アフリカーンス語・英語の5つの言語で構成されています。
コサ語・ズールー語・ソト語の前半とアフリカーンス語・英語の後半とでは曲調ががらっとかわるのも特徴です。ですがメロディはおぼえやすく、いまでは空(そら)で口ずさめるくらいにはなりました。
このアフリカ国歌は、1997年にネルソン・マンデラによって制定されたということです。
そうなるまでには、南アフリカには複雑な歴史がありました。
南アフリカの歴史にふれるきっかけとなる1冊としておすすめしたいのが
ネルソン・マンデラ 学習まんが人物館 小学館
まんが新井淳也 シナリオ サトウケンジ 監修 峯 陽一
今大会活躍したデクラーク選手ですが、マンデラ大統領と一緒にアパルトヘイト撤廃でノーベル平和賞を受賞したデクラーク大統領と同じ名前。親戚?ちょっと気になります。