五節句を折る 小林一夫 MPC
節分も過ぎ、次なるイベントはひな祭りでしょうか。
折り紙で、こった折り雛をつくりたいと思ったのは、15年ほどまえのことでした。
当時、子ども図書館のスタッフをしていた私は、勉強のために「わらべうた」を学ぶイベントに出かけました。そのとき会場に飾ってあった折りびなに感動してしまいました。
折り紙で十二単衣を(実際には5枚重ねでしたが)まとった、本格的な折り雛でした。
同じものを作りたいと思い、つくりり方が載っている本を探して、2冊の本をみつけました。
1冊は残念ながら、どこかにまぎれてしまったのですが、もう1冊の「五節句を折る」を紹介いたします。
おびな・めびなとも髪の毛・頭部のところが少々面倒ですが、本に書いてある通りに辛抱強く進めていけば、りっぱなお雛様ができあがります。
紙は少々奮発して、上等な和紙をつかうと高級感もでて、素敵です。
お雛様以外にも端午の節句やお正月などの本格的な折り紙の作り方が、写真入り、イラスト入りで丁寧な解説付きなので、中身の充実した折り紙解説書です。英語の解説もついているので、外国の方にもわかりやすいですし、「英語でこういうふうに言うんだ」と勉強にもなります。
子どもも大きくなるとなかなかお雛様を飾らなくなってしまいます(クリスマスツリーも同様)
実家の父は私たちむすめにはお雛様を買ってくれなかったのですが、姉のところの姪と私の娘にはポンとりっぱな七段飾りを贈ってくれました。
うれしくて娘が小ささい頃はがんばって七段飾っていましたが、段々にお雛様とお内裏様だけになり、最近はかざらなくなってしまいました。
私にもすてきな思い出があります。2~3歳の頃だと思います。
父が当時書斎に使っていた部屋に、本棚や机に布?布団?をかけて、ひな壇をつくり、そこにフランス人形やら、わたしのくまちゃんや、おみやげのこけしやらをすわらせて、飾りました。
記憶はうっすら、ですがくまちゃんがフランス人形とならんで神妙な顔をしておだいりさまをつとめているのが、おかしいような、ほこらしいようなそんな気持ちでみていたのをお覚えています。
その日は、わたしたち姉妹もすこしおしゃれをしていたので、たぶん我が家のひなまつりパーティーだったのだと思います。