はるまつり 菊池日出夫 福音館書店
私の住んでいるところでは、先週末が桜の見ごろでした。
昨日からは、はらはらと桜の花びらがまってきて、地面にピンクのじゅうたんができていてきれいでした。
桜が咲く前に菊池日出夫さんの「はるまつり」を紹介したいと思ってたのですが、諸々の事情で遅れてしまいました。
「はるまつり」はのらっこの絵本シリーズの番外編といったところでしょうか。
主人公は「そういち」。ひでちゃんはじめいつものメンバーはわきを固めています。ラッキーはでてきません。
はるまつりに、ひでちゃんたちの村からも「やたい」がでます。
ひでちゃんはじめ、そういちは姉といっしょに「やたい」をひいて町にむかいます。町には各地域からの山車があつまり、祭りのための出店もでてとてもにぎやか。
そんななかで、そういちは出店のカメをみているあいだにおねえちゃんとはぐれてしまいます。そこへひでちゃんたちがとおりかかって、一緒に探してくれることになるのですが、、、、、、、。
物語の舞台はいつもの農村部から町中へ。
丁寧に描きこまれた、街の風景、人々の表情、自分も絵本の中にはいりこんで、祭りの賑わいを体験しているような気持ちになれます。
姉とはぐれたそういちの不安な気持ち。
せっかくの祭りの日なのに、なんてこった。
そしてまた、ひでちゃんのお気楽さとたよりなさといったら、もう。
我が家のこどもは4つ違いの姉・弟なので我が子と重ね合わせて読んでいました。
「のらっこの絵本」シリーズの舞台は、長野県佐久市臼田町というところなのでそうです。
私はこの「はるまつり」をあらためて読み返して、臼田町へ行ってみたくなりました。絵本の中には、お店の看板がたくさん描かれています。絵本の中にあるお店が現地に行ったらあるんだろうか。この街を歩いてみたい、と思いました。
グーグルマップで調べると、名前は違うけれどそれらしいお店がいくつか出てきました。位置も絵本とは若干違っていて、絵本に収まるようにぎゅっとまとめられているように感じました。
時間がとれたら、いつかひでちゃんのまち臼田町へいってみたいなあ。
この「はるまつり」のお祭りは5月に開催されるようです。
5月第3日曜日 小満祭
私は人混みは苦手なので、シーズンではない平日にふらっとたずねてみたいと思っています。