さんねんごい 菊池日出夫 / 福音館書店
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先日、菊池日出夫さんの「ラッキー」ハードカバーを無事ゲットした私でしたが、届いた本をみて、大学生になった息子が「これいいよなあ」といいました。
そうでしょうとも、そうでしょうとも。
(ちなみに読んでいたのは5歳ころ、、、もう13年も前のことです)
「でも、このシリーズなら、おれは、あのさかなつかまえやつ、あれがいちばんいいよなあ」
というのです。
「さんねんごい?」
「そうそれ」
「さんねんごい」とは
菊池日出夫さんの「のらっこの絵本」シリーズで、やはりひでちゃんはじめ村の子供たちが出てくるお話です。
「ラッキー」で菊池日出夫さんの「のらっこ」ワールドにハマった私と子供たち。
当時可能な限り手に入る菊池作品をあつめました。ほとんどが古本でネットで購入しましたが「さんねんごい」だけは当時書店でも流通していたと記憶しています。
今は「絶版」のようで、書店では入手できないようです。
「あれがいちばん、わくわくするよなあ」
ということで今日は「さんねんごい」をご紹介したいと思います。
さんねんごいと呼ばれるおおきな鯉を、ひでちゃんと仲間たちが捕まえるお話です。
ひでちゃんとその仲間たちは作戦をたてて、川で鯉を捕獲することに。
連係プレーで大物さんねんごいを捕まえるのに成功!
調子に乗って畑で見つけたおいしそうなものを、、、、、。
田舎の夏の風景、草のにおい、水の心地よさ、日差しの暑さが伝わってくる作品です。
息子の保育園では「こいつかみ」という行事がありました。
プールに魚を放してつかまえるという行事で年長さんだけが体験できます。
「年長」としての雄姿を披露する場でもあるのでしょう。晴れ舞台です。
なかなかできない貴重な体験です。
きっと自分のこいつかみ体験とひでちゃんたちの物語が重なるのでしょうね。
我が子が魚をつかむ瞬間、シャッターチャンスを逃さないように母たちがずらりとカメラを構えているさまは、自然の中の鯉つかみとは違っていたかもしれませんが、わたしにとっても懐かしい思い出です。