長女が保育園に通っている頃、毎月1冊、月刊の薄い絵本が配布されました。
福音館から出版されている「こどものとも」です。
そのなかでも、特に「傑作」(我が家的に)といえるのは、菊池日出夫さんの「ラッキー」でした。https://www.fukuinkan.co.jp/copyright.html
山あいの村の少年ひでちゃんが、で仲間たちとちゃんばらをしていると山犬の子犬を発見。すると山犬の母犬が現れて、子犬を抱いたひでちゃんを追いかけてきます。子犬を連れ帰ったひでちゃんたちは、、、、。
まさに、昭和の香りがするお話で、主人公の少年ひでちゃん、そして子犬のラッキー、村のこどもたちの姿が生き生きと描かれています。
自分も村のこどもの一員にになったような、物語に入り込んだような気持ちになります。(注:私が)
野山を駆け回りのびのびと遊ぶ子供たち。
体験したわけではないのに、なぜか懐かしく感じる情景です。(注:しつこいですが、私が)
また、方言も面白く感じるのでしょう。この本を読んだ後はこどもたちは真似して「~~ずら」なんて言っていました。
これは相当何度も読んだようで、テープで補強してあります。ボロボロです。
ハードカバーとして出版されなかったのが悔やまれる作品です。(私の知る限りでは、、、、)
月刊誌なので、書店でも扱ってはいたでしょうが、おそらく当時幼稚園保育園世代あたりにしか流通していなかったと思われます。
ですので、このぼろぼろの「ラッキー」はどれだけ貴重かと!!
菊池日出夫さんの「ラッキー」をはじめとする物語はシリーズになっていて
ハードカバーになっているものもあります。
「のらっこの絵本」シリーズというらしいです。
ラッキー 菊池日出夫
こどものとも 年中向き(2000年11月号) 福音館書店