ぬけだしたジョーカー

武井武雄　絵

こわせたまみ　作

フレーベル館

あるばん、トランプで遊んだけんちゃんは、一枚だけしまうのをわすれてしまいました。

すると、真夜中に、トランプからジョーカーが抜け出して一輪車に乗って外へでていきました。

サーカスの団長にピエロと間違えられてそのままサーカスの一員に。

あるときサーカスの象の子が元気がなくなりみんなは心配するのでしたが、ジョーカーは団長さんにある提案をしました。そして、、、、、。

武井武雄さんの、美しい絵本です。

線の美しさ、色の美しさは、みとれてしまいます。

トランプはこのままのデザインのものが欲しいと思うほどです。

主人公のジョーカーは最後まで、白黒で、画面をひきしめています。

懐かしい読後感ですが、初版が1998年と意外に新しいです。

が、武井武雄さんがお亡くなりになられたのは1983年とのことなので、過去に出版されているものを再出版したのかもしれません。

トランプという遊び、けんちゃんの家の様子などから、昭和、それも30年代~40年代ころの雰囲気を感じます。

ある朝けんちゃんに発見された「ジョーカー」のきまり悪そうなとぼけた顔がなんともほほえましいです。

この本は現在では入手するのが困難になっているようです。

フレーベル館　　【通販つばめのおうち】にて

「にしきのむら」・「うらしまたろう」・「とうもろこしどろぼう」・「きりたおされたき」とともに5冊セットとなって「武井武雄絵本コレクション」として販売されているようです。

とても贅沢なセットですね～。

プレゼントでもらったらうれしいかも！！

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