「おたすけねこさん」
おのちよ 至光社
(至光社様より表紙画像使用の許可をいただいております。編集部様より画像を提供していただきました)
という本を手にしたのは、まだ結婚前でした。
姉に絵本作家さんの原画展に誘われました。
姉の知人の奥様が絵本作家の「おのちよ」さんでした。
銀座のギャラリーで開かれていたその個展会場では、絵本の原画が飾られ、絵本も販売していました。
絵本の作者さんなんて遠い知らない世界の人のように思えましたが、作品や原画とともにご本人がそこにいる、ということに、「都会」だなあ、と思いました。
「おのちよ」先生は振袖を着てらして、髪も確か大正時代のお嬢さんのように、マンガのはいからさんのようにしていたような気がします。
せっかくだから何か買って帰ろうかな、と思って購入したのが「おたすけねこさん」でした。
ふんわりとしたかわいいねこさんの表紙です。
サインも入れていただきました。
ほんとうになんとなく購入しましたが、これがすばらしい絵本でした。
あかちゃんのいる家に、あるひ突然、傘をもったねこさんが
ねこのてのねこです
おてつだいいたします
とやってくるのです。
ねこさんは、あかちゃんをおぶい紐でおんぶして、おそうじ、せんたく、そして、あかちゃんと遊んでくれたり、、、、
本を購入した時は、ただ単純に、絵のかわいい絵本という感じでしたが、のちに結婚して子どもを育てるようになると、「こんなねこさんに来てほしい、ねこさんサイコー!」と思いました。
もう「だめ、限界」と思ったときに、おたすけねこさんがやってくる、そんなおかあさんの救世主おたすけねこさんは、今日もどこかでだれかを「おたすけ」しているのでは?そしていつか我が家にも、そういつかきっと、、、、。
おたすけねこさん おのちよ 至光社