長田新 編〈原爆の子〉他より
岩崎ちひろ 画
童心社
1945年8月6日。広島に原爆が落とされました。
「わたしがちいさかったときに」は当時の幼児や小学生が少し大きくなって当時を振り返って書いた作文をまとめたものです。
幼かった子は幼いなりに、当時のことをしっかりと覚えていて、みごとな文章で伝えてくれています。
突然に平和な日常をうばわれてしまったこどもたち。
淡々とした表現の中に、悲惨さが伝わってきます。
記憶を思い出し綴ることは、こどもたちにとっては辛い体験だったことでしょう。それだけに、この記録はとても貴重なものです。