だいぶ前、東大生が出ているテレビの番組で、その大半が、早期教育の幼児教室に通っていたということがデータとしてはっきりでていました。有名な幼児教室が二つあり、そのどちらかに行っていた、という方が多かったです。
そういった情報に、私も長女の妊娠中は興味津々でした。
しかし、生まれてきてしまえば、そんなことはどうでもよくなってしまったような気がします。
育児に追われてそれどこれではなかった、というのもあります。
子どもの頭がよくなる、そんな魂胆であれやこれやするのも、なぜだか「良くない」ことのような気もしました。
頭がいいに決まっている、、、んだけど、、、、。
そうなんだけど、、、、。
なので、まあ、こどもがごきげんならそれでいいか、という感じで育てました。
「絵本」はたくさん読みましたが、字を覚えさせるとかそういった目的では読ませませんでした。
これには過去に失敗した体験があるからです。
本が大好きだった私は、小学生1~2年生の時、まだ2~3歳くらいの従妹に、はやく面白い本をたくさん読んでほしくて、字を教え込もうとしたことがありました。
全く、悪気はなかったのです。
もっと楽しくなるよ、自分で読めたら、早く読めるようになるといいねと、そんなおせっかいのせいで、従妹は本が嫌いになりました。学校に上がっても、勉強も嫌いだったと思います。
ある時期、従妹は友人の影響で本のも面白さを知り、勉強も意欲的になりました。私は従妹に本の面白さを教えてくれた友人に心から感謝しました。
私が余計な教育をしなかったら、従妹はもっとはやく「本を楽しむ」ことができたのではないかと、今でも申し訳なく思っています。
そんな体験があったので、我が子には、スキンシップの延長のように、読んでいました。
保育園の方針は「字をおしえないでいい」ということでしたので、あせらなくていい環境だったのもよかったです。
小学校に上がる前、持ち物に名前を付けながら、名前の読み方を教えました。
自分の名前は、保育園の衣類や持ち物にも刺繍してあったので、「記号」か「図形」のように認識していて、なんとなくは読めていたようでした。
自分の名前が読めれば、なんとかなります。
実際、学校にはいって字が読めなくて困った、ということは上の子も下の子もありませんでした。
学校も文字が読める子が多いからといって、教えるのをすっとばしたりはしません。
今の時代、小さい子どもに文字を教えないというのは、私の子育て時代以上にむずかしいことかもしれません。
でも、必要と思えばこどもは、どんどん覚えるので焦らなくていいと思います。
またどんなに小さくても、子どもが興味を持った時には教えてあげるといいと思います。
看板や駅の名前などは、知りたがるでしょう。
(だからといって、じゃあ、これは?こっちは?なんて増やしてしまわないように)
文字を教えない私たちにおばあちゃん(夫の母)は不安だったようです。
夏休みおばあちゃんの家に泊まりに行ったときに、私に見つからないように、別室でこっそり、〇〇式の文字カードを長女に見せていました。
(私は見ないふりをしましたけどね。)