ねないこだれだ
せなけいこ
福音館書店
「ねないこだれだ」、はとなりのRちゃんという男の子のお気に入りの絵本でした。
我が家の長女のひとつうえのお兄ちゃんで、Rちゃんには年子のおねえちゃんがいて、二人でよく娘と遊んでくれました。
近所に年の近いお子さんがいるというのは、親子ともども、ありがたかったです。
Rちゃんは、ものすごく運動神経がよくて腕白で優しい子でした。隣に越してきたころは、まだ娘が赤ちゃんで、Rちゃんもよちよち歩きといったところでしたが、お兄ちゃんんの自覚があるようで、会うといつも背伸びして手を伸ばして、抱っこされている長女をなでなでしてくれました。
うちに遊びに来るときまって、
「おばちゃんあれ読んで」といって、「ねないこだれだ」をリクエストしてきました。
何度もかしてあげたので、「ねないこだれだ」は隣と我が家ををいったりきたりしていました。
Rちゃんが引っ越すことになったとき、もう2年生になっていましたが、「ねないこだれだ」をプレゼントしようと思ったのですが、売っていませんでした。
本屋の店主の方針で「ねないこだれだ」は、こどもを怖がらせる本だから置いていない、というこでした。
そんななことはないと思います。
こどもたちは、こわがらせてもらうのが大好きなのですから。
大きな本屋さんまで行く時間もなくて、結局違う本を贈りました。
いまでもRちゃんに「ねないこだれだ」をプレゼントできなかったのが心残りです。
もう小学生になったのに「ねないこだれだ」はなかったかな、、、、。あれでよかったのかな、、、、、。
いまでも「ねないこだれだ」は人気の絵本のようですね。
こんなにも長い間、子どもたちに愛されてきた本は、そんなに多くはないのではないでしょうか。