ウイリアム・スタイグ ぶんとえ
うつみまお 訳 /評論社
ネズミのチュー先生は優秀な歯医者さんです。
梯子をつかったり宙づりになったりして大きな動物の治療もします。
丁寧な治療は、大きな動物たちに人気があります。
けれど、「ネコやそのた危険な動物の治療はお断り」、と看板にかいてあります。
そんなあるひ、立派な服装をしたキツネがチュー先生のもとにやってきました。
チュー先生は、窓から「ちりょうはできません」と叫ぶのですが、、、、、。
歯痛というのは、つらいものです。
突然の歯痛で歯医者さんに駆け込んだ経験は私にもあります。
そんな時は歯医者さんが神様のように思えたものです。
この映画本に出てくるキツネもそうだったことでしょう。
ただし、このキツネはおいしそうなネズミを目の前にして、よからぬことを考えたりするのです。チュー先生との攻防がみものです。
ちいさなこどもにとって、歯医者さんは恐ろしい存在だったりします。
「歯いしゃのチュー先生」は、チュー先生がキツネに食べられてしまうのか、どうなってしまうんだろう、とドキドキしながら、チュー先生を応援する気持ちになるようです。
歯医者さんに親しみを感じたり、共感できたりするきっかけとなるかもしれません。