いつだったか、こどもがまだ二人とも保育園に行っている時だったと思います。
夫が「急ぎの書類を届けてほしい、今日中に。」
と頼んできたことがありました。
ギリギリに仕上がったため、宅急便では間に合わないし子どもたちのお迎えとご飯はおれがなんとかするから、ということで、私が書類を届けることになりました。
子どもを産んでから、都心にいくことなどありませんでした。
それどころかひとりでお出かけなんて、何年ぶりでしょう。
目的地は銀座。
有楽町からほど近いビルに書類を届けたら、あとは私の自由時間です。
わー銀座だー、まずはデパートね!
三越と和光とミキモトを冷やかして、山野楽器で楽譜を眺めて、、、、さあ、もうやることがなくなってしまいました。
せっかくの休日!!!
このままで終わらせるわけにはいかないぞ。
だってこの魔法は今日限りのもの。
記憶を手繰って、いってみたいところ、なつかしいところ、考えます。
急なお出かけでしたので、考えがまとまりません。
「原宿にいこう」
地下鉄に乗って原宿に。
落合恵子さんの「クレヨンハウス」があるはず。
高校生の頃姉に連れて行ってもらいました。
ところが探してもみつかりません。
以前はモリ・ハナエビルのそばにあったような、、、、、。
少なくとも表参道沿いにあったはずだから、行けばわかるはずと思ったのですが。
ぐるぐる歩いて、誰かに聞いたのか忘れましたが、移転していることがわかり、路地を少し入ったところにある「クレヨンハウス」にたどりついたのでした。
以前(なんと30年以上前です)とはお店の感じも変わっていましたが、カフェも併設されており、席で絵本も読めるようになっていました。(このときは15年以上前の話ですので、今の状況とも違うと思います)
一人でカフェでお茶するということさえ、何年振りかでございます。
しみじみ、一人の時間の贅沢をかみしめながら、軽い食事をとりました。
席からは絵本がみえるようにディスプレイされています。
「いいこってどんなこ」
という本がかざってありました。
タイトルはきいたことがあって前から興味があった絵本でした。
買って帰りたかったのですが、在庫切れで、後日近所の本屋さんで注文しました。
この本は、私が子どもに伝えたいメッセージと重なっていたので、二人のこどもにそれぞれ1冊ずつ購入しました。
絵はちょっと暗めの色彩で、好みがわかれるところかと思いますが、
子ウサギがお母さんウサギに「いいこってどんなこ?」と問いかけるお話です。
さて、おかあさんが答える「いいこ」とは!?
いいこってどんなこ ジーン・モデシット
絵 ロビン・スポワート
訳もき かずこ / 冨山房