2024年11月28日
  • 親子で楽しむおすすめ絵本

「あいうえおブック」のもしかしたら悲しい記憶

今、私の父は、入院中です。

遠く離れているので、毎日電話をかけるのが私の日課。

今は個室なので遠慮なくかけられます。

昔の話をすると、元気に話し始めるので、気がまぎれるかと思い「懐かしネタ」を探します。

 

昨日は先日ブログに書いて私自身も懐かしく思い出したばかりの「あいうえおブック」

 

「あいうえおブック」って本、家にあったよね。月刊誌だった?」

 

父「そうだよ。学校に売りに来るから、毎月とってたんだ。」

父は教師で、学校にはいろんなセールス?の人がきていたようです。

 

画集とかレコードの全集とか、そんなのも学校で買った、と言っていました。

 

葛飾北斎の木版画も買ったそうです!ぎゃあ~あとでみせて~!!!初めて聞きました。

 

職員室の中でそんなビジネスが繰り広げられていたとは、知りませんでした!

 

「毎月、あいうえおブックをもって帰るとおばあちゃんがいやあな顔をしてな。またかって」

(おばあちゃんは、母の母です。父は当時マスオさん状態でした。)

 

「ふんふん、それはなんで?」

「すみれに、また読んでってせがまれるって」

 

があああああああああああん

 

そ、そうだんたんですか?

 

その瞬間、胸につめたい水がひろがっていくような感覚。

 

きっと、そうだったんだろうと、私の深いところは、覚えている(らしい)

 

祖母にとってそれは、面倒なことだったにちがいありません。

それを小さな私も感じ取っていたのでしょう。

 

思いがけず、かなしー記憶に触れてしまったような、昨日の電話でした。

 

くすん

 

あいうえおブック 1~22 世界文化社

 

 

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