こどもを授かったとき、絵本をいつかは読んであげようと思っていましたが、私が考えていたのは2~3歳くらいでした。
しかし、あるとき、親戚から絵本のセットがお祝いとして届いたのです。まだ、5か月くらいでした。
まだ、はやいよね~、と思いつつせっかくなので、長女に読んでみることにしました。
「ぴょーん、ぴょん」うさぎがとびでてくる場面で、なんと娘がきゃっきゃと笑ったのです。
「あら、意外にいけるかも」
娘は随分お気に召したようでした。
特に、音が跳ねたりするようなところで、脚をじたばたして大喜びです。
林明子/福音館書店
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という絵本が、反応がよく、0歳児がこんなに絵本をよろこぶなんて、と驚きました。
色もきれいで、声に出すと、音もおもしろいリズムがあり、感覚的に受け入れ易かったのだと思います。
贈って下さった親戚の方は、幼稚園の園長先生をしていたとかで、こどものことをよくわかっていたのだなと思います。
福音館書店の「0,1,2」という赤ちゃん向けのシリーズで、今でも書店で見かけますが、当時はちょうど1年分出そろったところで、最初の12冊をセットでいただいたのです。
そのようなタイミングで0,1,2シリーズに巡り合えた私たち親子はなんと運が良かったこととでしょう。
それはもう、なんどもなんども、読んであげました。
まだ、会話が成り立たない時期でしたから、歌ったり、絵本を読んだり、というのがこの頃のコミュニケーション手段でした。
でてこいでてこい 林 明子 / 福音館書店